水彩で描く折々の花
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リンドウ(竜胆):花の水彩画



リンドウといえば、筆者の若い頃に、島倉千代子がこの花を歌ったことを覚えている。「リンリン リンドウは濃紫」と歌詞にあるとおり、日本のリンドウは濃い紫色をしており、しかもあまり開かないのが多い。かつては秋を感じさせる花の代表格で、山谷は無論田畑でもよく見かけたものだが、今では野生のリンドウを見かけるのは、山の中くらいだろう。

この花はアフリカを除き世界中に分布しているのだそうだ。それらを掛け合わせることで、日本固有のリンドウとはことなり、背丈が大きく、大輪の花を咲かせるものが出回るようになった。

絵はそのような園芸向けの品種を描いたものだ。日本固有の蝦夷リンドウや笹リンドウでは、このように見事には開かないだろう。

なお、リンドウを竜胆と標記するのは、漢方薬由来だ。リンドウには健胃作用があり生薬として用いられているが、それが竜の胆のように苦いことから竜胆の字が当てられたという。








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