水彩で描く折々の花
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サンパラソル:花の水彩画



サンパラソルという名のこの変わった花は、キョウチクトウの仲間に属するマンデビラの一種なのだそうだ。日本の種苗会社が開発したという。マンデビラ Mandevilla とはつる性の植物で、メキシコ以南の中年米に自生している。日本ではチリソケイ属に分類されているが、あまり馴染みがないためもあって、もっぱらマンデビラの名が流通している。

本来は多年草であるが、冬の寒気に耐えないので、一年草として扱われている。水はけのよい土に種をまいて育てると、6月頃につるの先端に花を咲かせ、つるが延びていくのにしたがって次々と花芽を結び、九月頃まで楽しめる。

この絵は、筆者の妻が育てているものが、まず大輪の花を咲かせたところを描いたものだ。この花が咲き終わった後、つるは延びていったが、何故か勢いがない。今のところ葉も繁らず、新しい花芽が出てくる気配もない。この夏の異常な気象が、花から咲く意欲を奪ってしまったのだろうか。

絵を見てわかるとおり、花は五弁でラッパ状に開く。それが太陽の方角に向かって開き続ける。サンパラソルと命名された所以だろう。








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