絵の具のブランド比較 | |
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アースカラー Earth |
アースカラーとはその名から連想されるように、粘土や岩石などから抽出された顔料である。オーカーとか、シェーナとか、アンバーとか、ずばりアースとかいった名称を含んだものが多い。科学的な成分の中心は、酸化鉄などである。 酸化鉄は自然の土の中に豊富に含まれているので、それをそのまま顔料にできるのであるが、最近は、酸化鉄を化学的に合成してして顔料を作っているケースが多い。そのほうが、均等な品質がえられるからである。 イェローオーカー 彩度の低い黄色で、アースカラーの代表的なものである。成分はnatural yellow iron oxide [limonite]である。ホルベインのほか、殆どのメーカーがこの名称で出している。品質にはあまり差がない。不透明で、耐光性の高い顔料である。 ローシェーナ、バーントシェーナ 酸化鉄を含んだ粘土質からなる顔料。生の粘土を使ったものがローシェーナ、粘土を焼いたものがバーントシェーナである。ホルベインのほか、殆どのメーカーがこの名称で出している。品質にはあまり差はない。やや不透明で、耐光性は高い。 ローアンバーとバーントアンバー シェーナ同様、酸化鉄を含んだ粘土質からなる顔料。生のものがローアンバー、焼いたものがバーンとアンバー。ホルベインのほかほとんどのメーカーがこの名称で出している。 ヴァンダイク・ブラウン 石炭を原料にした顔料で、ホルベイン独特の色。染みつく度合いが高く、耐光性は低い。 ライトレッド(PR101) 科学的に合成した酸化鉄を主な成分とする。ヴェネチアンレッドとかインディアンレッドの名称で出しているところも多い。透明度は低いが、耐光性は抜群。 マースイェロー(PY119) zinc magnesium ferriteを使った顔料。不透明で、耐光性は高い。ウィンザーはマグネシウム・ブラウンの名称で出している。 |
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