WATERCOLOR
 −水彩画:画材・技法・アーチスト
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透視法:画面の遠近表現

 
透視法は、遠近感を表現するための構図上の技法です。建築図面を描く際の基本テクニックともなっています。透視法で描いた図面をパースといいます。パースペクティヴの略です。そのパースと同じような感覚で描くと、遠近感のある画面になります。

透視法には、一点透視、二点透視、三点透視の三種類がありますが、水彩画のテクニックとしては、三点透視はほとんど用いません。三点透視法で描いた絵は、広角レンズで撮影した写真のようになってしまい、不自然な図柄になりがちです。

一点透視法は、ある一つの点を基準にして、そこから放射状に延びる線にそって対象の輪郭を描きます。基準となる線を消失点といいます。その点は、目線と同じレベルである水平線あるいは地平線上に設定されるのが普通です。その線をアイ・ラインといいます。



これ(拙作)は、一点透視法に基づいて描いたもの。画面のほぼ中心に消失点を設定し、そこから手前に伸びてくる直線(放射状の線)にそって建物の輪郭を配置します。こうすうことで、画面に奥行と遠近感が生まれます。



これ(拙作)は、二点透視法に基づいて描いたもの。画面の左右両側に消失点をもうけ、そこから伸びる直線状に建物の輪郭を配置しています。この技法を用いると、モチーフの立体感が表現できます。

  
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