水彩で描く折々の花
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花束と少女:花の水彩画



水彩画を始めてかれこれ10年になるが、まだ自分の描いた絵を額に入れて、自分の家の玄関を飾るまでに至っていない。なかなか納得できるものが描けないでいたのだ。それがまあ、そろそろ納得してもいいかな、と思える作品にやっとたどりついた。

上の絵がそれだ。紙は300グラムのワットマン、サイズは6号。にぎやかな花束の脇に小さな女の子を配してみた。筆者は静物にしろ風景にしろ、絵の中に子どもの姿を忍び込ませるのがすきなのだ。子どもがいる風景は、見たものの目を和ませる。

ワットマンという紙は、かのターナーも使っていた由緒ある紙だ。非常に吸い込みがよい。和紙ほどではないが、顔料を吸収する力が強いので、いったん塗った色はなかなか落ちない。だから重ね塗りに向いていると思う。そのかわり肌は弱いようだ。

アルシュほどではないが、発色もよい。だが濡れている時と乾いた時とでは、色合いが極端に異なる。

水彩紙の中では、扱いにくい部類に入る紙だと思う。その紙を用いてやっと始めて納得のゆく絵を描くことが出来た。

さっそく大きな額に入れて、玄関の壁にかけようと思う。








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