水彩で描く折々の花
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壺と果物と少女:水彩画を楽しむ



白地を多く残すことは、手抜きあるいは未完成と受け取られかねないので、入念な注意が必要だ。この絵の場合には、全体に簡素な色使いをしているせいで、淡彩画法の一種くらいに受け止められることが多いのではないか。

淡彩画との違いは、白地の生かし方の違いだ。淡彩画は絵の具を薄く溶いて、さらりとのせるので、それだけ色彩の透明感が高まるが、必ずしも白地が多いとは限らない。ところがこのような絵の場合には、絵の具は十分に濃く溶いても、白地の効果があるおかげで、全体は透明感に富んだものとなりうる。








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