パレットの中身



チューブ入りの絵の具は、あらかじめパレットの仕切りに搾り出し、乾かしておくのがよいでしょう。必要な都度湿らせた筆で擦ると絵の具が溶け出してきます。絵の具を長持ちさせる方法です。初めから絵の具を乾燥させ固形状にして売っているものもあります。

散人が日頃使っているパレットの中身を紹介します。絵の具は主に国産のホルベインを使っていますが、一部耐光性の理由で、外国のものも使っています。




カドミウム・イェロー・ペール(ホルベイン)・・・黄色の基本色です。明度が高く発色が鮮やか。ブルーと混ぜてグリーンを作ります。

カドミウム・イェロー・ディープ(ホルベイン)・・・暖色系の黄色です。

イェロー・オーカー(ホルベイン)・・・くすんだ黄色で、非常に用途の多い色。
赤と混ぜて肌色を作ります。

カドミウム・レッド・オレンジ(ホルベイン)・・・なくてもいい色ですが、あれば重宝します。ブルーと混ぜてグレーを作るのに便利です。

カドミウム・レッド・ディープ(ホルベイン)・・・赤の基本色です

パーマネント・アリザリン・クリムソン(ウィンザー)・・・寒色系の赤です。ブルーと混ぜて紫を作ります。カドミウムレッドと混ぜると、燃えるような赤ができます。

パーマネント・バイオレット(クサカベ)・・・紫はなくてもよいのですが、あれば重宝します。

セルリアンブルー(ウィンザー)・・・寒色系の涼しいブルーです。黄色と混ぜて自然な緑を、イェローオーカーと混ぜて銅葺屋根の緑青の色を出します。

コバルトブルー(ウィンザー)・・・空を塗るときの基本色です。

ウルトラマリンブルー・ディープ(ホルベイン)・・・暖色系のブルーの基本色です。非常に用途が広く、もっとも使用頻度の多い色です。

ウィンザーブルー・グリーンシェード(ウィンザー)・・・正確にはフタロシアニンブルーといいます。グリーンを作るのに威力を発揮します。単独で用いると絵に強烈なインパクトが加わります。

フーカスグリーン(マイメリ)・・・もっともオーソドックスなグリーンです。バーントシェンナとまぜて、渋い木の葉の色を出します。

パーマネント・サップグリーン(ウィンザー)・・・日本の風景の中のグリーンに近い色です。うすくといて塗ると春の若葉の黄緑色になります。赤と混ぜると渋い茶が得られます。

ローシェンナ(ホルベイン)・・・くすんだ黄色で、イェローオーカーより透明性が高い色です。赤とまぜてレンガ色を、紫と混ぜてベージュ色を作ります。

バーントシェンナ(ホルベイン)・・・ウルトラマリンと混ぜて、黒に近い色を作ります。

バーントアンバー(ホルベイン)・・・茶色の基本色です。ブルーと混ぜて深い茶色や淡いグレーを作ります。紫と混ぜるとビール瓶の色になります。

これらの外、ニュートラルチント、ペインズグレー、セピアなどの暗色をそろえておくと便利ですが、これらの色は使いすぎると、絵の印象が重苦しくなる危険があります。






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