WATERCOLOR
 −水彩画:画材・技法・アーチスト
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絵の具の紙に染みつく度合い(着色度)

 
絵の具が紙に染みつく度合いは着色度とも呼ばれます。着色度は、顔料の粒子の荒さに左右されます。粒子が細かいほど着色度がまし、粗くなるほど低下します。粒子の荒さの如何は、顔料を水に溶かすことで確認できます。水によく溶けるものは粒子が細かく、解けずに沈殿するものは粒子が粗いのです。

顔料と比較して染料は非常に粒子が細やかで、水の分子に近いために、ほとんど水に溶けてしまいます。そのため、布や紙をほぼ完全に染めてしまいます。

顔料の粒子の荒さの概要は以下のとおりです。一般論として、合成顔料は粒子が微細であり、金属系の鉱物顔料は粗大であり、有機顔料はその中間ということになります。

(顔料の平均粒径)
10ミクロン  セルリアン・ブルー
5ミクロン  コバルト・ブルー
       ヴィリディアン
1ミクロン  カドミウム・レッド
0.5ミクロン  合成有機物
0.1ミクロン  キナクリドン
        フタロシアニン 

  
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