ワトソン日本製の紙の中でもっともポピュラーなものです。とにかく、輸入品に比べれば格段に廉い値段で、それなりの品質を保証してくれますから、散人のような裕福でない人たちには重宝な紙です。 性質はウォーターフォードに似ていますが、紙の表面はあまり丈夫ではありません。 また、重ね塗りをすると、下の層の絵の具が溶け出してくることがあります。 (近年ホワイトワトソンという純白の紙が売り出されましたが、性質は従前のものとほとんど変わっていません) そんなことから、彩花堂の師匠はこの紙を余り推薦しないのですが、日本のプロの画家には、この紙を好んで使う人も多くいます。 マーメイドリップル紙肌は粗めで、非常に丈夫な紙です。また、水を吸い込む性質が弱いので、一度塗った絵の具を簡単に拭い取れ、鉛筆で描いた線もきれいに消せます。そんなことから、初心者にには使いやすい紙といえます。ただ、絵の具をあまり吸い込まないので、さらっとした淡彩風の絵に向いているでしょう。 235gと320gの2種類が売りに出されています。320gの方が使いやすいようです。 コットマンとにかく廉い。スケッチブックをはじめ、いろいろな体裁で売られています。絵の具を吸い込まず、紙肌もあまりじょうぶとはいえませんが、屋外スケッチなどには十分にこたえてくれます。 |
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