市販されている水彩紙の体裁としてはスケッチブックがもっとも一般的ですが、パッドやブロック、またシートの形やロール状のものもあります。自分の目的にあわせて選びましょう。スケッチブックスケッチブックには、スパイラル状のスプリングでとめたものと、紙の一辺を天のりでとめたブック形式のものがあります。屋外で写生するには、スプリング式のスケッチブックが扱いやすいでしょう。ブック式のものは、保存の面で便利です。使用している紙の厚さはメーカーによって様々ですが、大部分は300グラム以下です。また、大きさはSMサイズの小さなものから、10号サイズくらいまであります。 水彩ブロック水彩ブロックは、紙の四辺を糊でとめたものを重ねたものです。あらかじめ波打ち防止処理がされているので、水張をした紙のように、反ったり波打ったりせず、快適に製作することができます。出来上がった作品は、糊面の中間にあるへその部分からカッターナイフを差し入れ、簡単にはがすことができます。同じボリュームのスケッチブックに比べると、5割程度高価になっています。 水彩シート全紙と呼ばれる大きなシート状の紙です。目的に応じて裁断して使 います。スケッチブックやブロックに比べると、はるかに経済的です。全紙の大きさはメーカーによって様々ですが、欧米のものはインペリアル版と呼ばれるものが中心です。全紙の大きさ
水彩紙ロール1メートル以上の幅の紙を、トイレットペーパーのようにロール状に巻きつけたものです。水彩紙の製造過程ではモールドという機械が使われますが、この機械から最終的に出来上がってくる紙をロール状に巻きつけて作ります。展覧会に出品する場合のように80号を越えるような作品は、対応できるシートがありませんので、このロール状のものを裁断して使います。 ちなみに、アルシュの水彩紙ロールは、幅1130mm長さ9.15mのものが市販されています。 キャンバスサイズ油絵と同様、水彩画の作品にも6号とか10号といった規格が用いられる場合があります。これはキャンバスのサイズをそのまま利用したものです。
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