WATERCOLOR
 −水彩画:画材・技法・アーチスト
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削り取り技法:水彩画彩色テクニック

 
削り取り技法はスグラフィートとも呼ばれ、紙面を削り取ることで、白地を出す技法です。マスキングが、最初から白地の部分を覆い隠すのに対して、これは一度塗った部分を削りとることで、白地をあらわす方法です。

削り取りの用具にもっとも適しているのは、カッターナイフの刃です。これでひっかくようにして紙面を削り取ると、細い線が白く浮かび上がって見えます。



これは、いったん彩色した図柄。湖の様子を描いています。これにカッターを用いて削り取り技法を施し、湖面に波が立っている様子を表現したい。



これは、カッターの派ででひっかくようにして紙面を削りとったあと。白い線が波の様子に見えます。なお、カッターの刃のほか、紙やすりでひっかく方法もあります。また、カッターの刃のかわりにパーパーナイフを用いると、やや太めの線で表現できます。モチーフに応じて使い分けるのがよろしい。

  
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