WATERCOLOR
 −水彩画:画材・技法・アーチスト
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グアッシュを有効に使う:水彩画彩色テクニック

 
透明水彩絵の具には、一応ホワイトもありますが、それを他の色の上にのせても、鮮やかな白は表現できません。下地の色と融合して、鈍い色になるだけです。他の色の上に重ねて白を表現するためには、不透明絵具のグアッシュを用いる方法があります。透明水彩と不透明水彩を混用するのは決してすすめられるものではありませんが、小さい部分を白く表現したいときには、有効な方法といえます。



これは、湖の水面を描いたもの。この上に白鳥を浮かべてみたいと思います。通常は、白鳥の部分をそのまま残して彩色する方法がとられますが、なにかの具合で、一旦描いた部分に白いモチーフを描き加えたいときには、その部分をグアッシュで描くということになります。



これは、前の画面の上に、白のグアッシュで白鳥を描き加えたもの。グアッシュは不透明なので、白がそのまま生かされます。

グアッシュは、チューブから出したままの状態で塗るほうが効果がありますが、多少の水でうすめてもよろしい。薄めすぎると半透明の状態になります。独特の効果を狙う場合に有効かもしれません。

  
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