絵の具のブランド比較
マゼンタレッドオレンジアースイェローグリーンブルーパープルグレー


マゼンタ Magenta


赤系統の色にはマゼンタといわゆる赤がある。マゼンタは、紫がかった赤をいい、黄色身を帯びた赤と区別される。

マゼンタ系の色には、非常にあせやすいものが多いので、気を付けて使う必要がある。

ローズ・バイオレット(PR122) 
キナクリドン・マゼンタ(quinacridone magenta)という化学顔料で、マゼンタの代表的な色。ウィンザーとラウニーはキナクリドン・マゼンタ、シュミンケはパープル・マゼンタ、セヌリエはキナクリドン・パープル、マイメリはヴェルジノ・バイオレットの名称で販売。比較的透明度が高く、耐光性も強い。

オペラ(PR122+BV10)
キナクリドン・マゼンタにrhodamine B violetを加えたもの。ホルベインとウィンザーから出ている。どちらも、透明度が低く、耐光性が弱いので、使わないほうが良い。

パーマネント・ローズ(PR60)
ディサゾ・レークという顔料。ホルベインだけ。パーマネントの名に反して、耐光性が弱い。オペラ同様使わない方が良い。

ガンマ・キナクリドン(PV19)
ホルベインからは出ていない。ウィンザーとラウニーはパーマネント・ローズ、レンブラントとダビンチはキナクリドン・ローズ、マイメリはローズ・レーク、シュミンケはルビー・レッドの名称で販売している。耐光性に優れ、ピンクとしては理想的な顔料。

クリムソンレーキ(PR23)
紫がかった赤の代表。naphthol AS carmineという顔料を使っている。透明度も耐光性も低い。

カーマイン(PR83)
1-, 2-dihydroxyanthraquinone lakeという顔料を使っている。透明度は高いが、耐光性が低い。ウィンザー、ラウニー、レンブラントなどではアリザリンクリムソンの名称で出ている。

パーマネント・アリザリンクリムソン(PR N/A)
quinacridone pyrrolidoneという顔料をつかっている。透明度も耐光性もやや高く、クリムソン系の色としてはもっとも安定している。ウィンザーはパーマネントカーマイン、シュミンケはマダーレッドの名称で出している。






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