WATERCOLOR
 −水彩画:画材・技法・アーチスト
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水平線と垂直線:水彩画の構図

 
地平線や水平線などは、見る人の視線を左右に導き、画面に横への広がりを感じさせます。それに対して垂直線は、視線を上下方向へ導き、画面に変化をもたらします。水変線だけでは、変化に乏しく、単調な雰囲気に陥りがちです。ですから、画面を構成するにあたっては、水平線と垂直線と適度に組み合わせることが望まれます。



これはウィンズロー・ホーマーの海景画。ほとんど水平線だけで構成されており、わずかに人物の存在によって、多少の変化を感じさせます。名人の絵ですが、単調さは否めません。



これもやはりウィンズロー・ホーマーの海景画。上の作品と比べると、海の水平線に、樹木の垂直線が加わっております。垂直線が加わることで、画面に変化が生じ、躍動的な雰囲気がもたらされています。

よく見ると、樹木の配置に工夫があり、相互の間隔の不均等が、画面に自然な動きをもたらしています。このようにひとひねりすることで、画面にリズムが生まれます。

  
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