WATERCOLOR
 −水彩画:画材・技法・アーチスト
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Watercolor Drawing

水彩画の素描と画面構成(構図)


絵の仕上がりは素描(ドローイング)の良し悪しによって大部分が決定されます。ここでは下絵を描く際のコツについて考えて見ましょう

画家の中には素描をせず、空白の紙に直接色を置く人もいます。ですがこの方法は、よほどの熟練か特別の意図でもない限りお勧めできません。やはり対象を丁寧にドローイング(デッサンともいう)し、それをもとに色を置くほうが現実的です。

素描の用具には普通鉛筆を用います。描き損じた部分は練りゴムできれいに消し去ることができます。散人が使っているのは、0.9mmのシャープペンシルです。芯はBか2Bを使っています。

デッサンで難しいのは建物と人物でしょう。自然の風物は少しくらいいい加減に描いても、それらしい感じが出れば十分ですが、人物や動物は比率が狂ったりすると見苦しい絵になります。建物を描くには、透視法の原理を実践すると破綻がありません。

スケッチをするのに、目の前の対象を細大漏らさず忠実に再現しようとする人がいます。それはそれで一つの態度だと思いますが、散人はあまりそのことにこだわりません。むしろ目の前にあるものから、不用と思われるものをカットし、逆に現実にはないものを描き加えたりしています。あまり極端に走ると、現実離れしたものになってしまいますが、少しくらいの作り変えはむしろ必要なことと思われます。

このうえで、絵を見る人の視線を意識して構図を決めていきます。大体の人は、絵の中心部にそって視線を集め、周縁部にはぼんやりとしか注目しません。ですから、視線の集まるところに工夫をこらし、それ以外はあっさりと表現したほうがよいのです。画面全体が同じレベルの強度で描かれていると、絵はかえって散漫なものになりがちです。



構図の基本

テーマを絞る

画面のバランス

水平線と垂直線

直線と曲線

画面の奥行と遠近感

透視法

明暗対比

写真の活用

複写







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